2013年6月8日土曜日

意志力-日本人が忘れたもの

本田が吠えた。ワールドカップ決勝進出を決めた翌日の記者会見の出来事。
要約すれば、決勝進出に浮かれ気分だった会見を、もっと全員が「個の力」を鍛えよという発言で引き締めたものだった。あのニュースを見た日本人は多かったことと思うが、視聴者はどのように感じたのだろうか?

私は、本田の危機感、ワールドカップ優勝を目指す飽くなき闘争心、意志力を感じた。
残念ながら私はサッカーに詳しいわけでない。しかし、その私があの試合をみていて最も感じたことはフラストレーションだった。

本田の言葉を借りれば、ここ一番での「個の力」競り勝つという気持ちが足らなかったのではないか?という印象を受けた。素人的な感覚では、あと1,2点採っていて何の不思議もない試合だったように思うからだ。

もちろん、全員が足らなかったわけではない。世界で活躍している何名かの選手は本田の意味するところが解っていたように思う。粘り強さ、気力が違ったように思う。ここ一番、あと数分というときに物を言うのは、スキルではない。意志力である。その意味では試合を通じて物足りなさを感じたのは私だけだろうか?

実は、そのフラストレーションを最も感じていたのは、誰あろう本田自身だったと確信する。
だからこそ、終盤で吠えたり、最後PKを当たり前のように蹴ったのだと思う。本田自身何度か歯痒いプレーをしてしまった。だが、それで引き下がらないのが本田という選手だ。
今の日本に、どれほど本田のようなメンタリティを持った人間がいるだろうか?

間違い、失敗は決して恥ずかしいことではない。だが、それを挽回しに行かないことはどうだろうか?人間変わることは一瞬で出来る。誰でもできる。出来ないのはそれを継続することだ。
継続こそ、意志力に他ならない。ワールドカップ決勝では、全ての選手の素晴らしい意志力を楽しみにしたい。

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